本展は、クラレグループ100周年事業の一環として、2025年7月に一般財団法人クラレ財団の助成を受けて実施した、弊財団が所蔵するエル・グレコ《受胎告知》の修復成果を展示するものです。
修復を経て、エル・グレコが描いた当初の姿にかぎりなく近い状態へとよみがえった《受胎告知》。
こちらをご覧いただくのはもちろんのこと、今回おこなった修復作業の詳細をお伝えすることで、絵画修復という仕事についても紹介いたします。
また、本作品は、1922年にパリのベルネーム・ジュヌ画廊で洋画家児島虎次郎が大原孫三郎の経済的支援を得て購入し、1923年にここ倉敷で公開して以降、100年を超えて日本の人々に愛されてきた一枚であることも見逃せません。大原美術館の顔のひとつとして親しまれてきたエル・グレコの《受胎告知》について、その日本への招来当時の衝撃を伝えるべく、購入・公開当初の資料をあわせて展示いたします。
これによって、日本での受容を振り返る機会ともなれば幸いです。
大原美術館が誇る傑作
エル・グレコ《受胎告知》(1590年頃-1603年)
キリスト教美術の長い歴史のなかで無数に描かれてきた「受胎告知」。
聖母マリアが神の子イエスを受胎したことを、大天使ガブリエルが告げる重要な場面です。エル・グレコは、これを、深い闇が渦巻く中、閃光と共に舞い降りる聖霊の鳩、そして緊張感あふれる面持ちで相対する天使と聖母という劇的な情景として表しました。
本作は、戦前から日本に存在した唯一のエル・グレコの油彩画として、1923年にこの地で公開されて以降、人々の心に大きな感動を生みだし続けています。
※ここに掲載されている作品画像は修復後の状態です。展示室では、修復前・修復中の実寸大の複製パネルとともに展示されています。ぜひ、違いを見比べてお楽しみください。
会場 |
大原美術館 本館3室 |
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見出し
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