Artist in Residence Kurashiki, Ohara
ARKO2023
谷原 菜摘子

     2023年7月11日(火)~9月24日(日)  
       ※9月4日(月)、11日(月)は休館    

ARKO について

 ARKO(アルコ)(Artist in Residence Kurashiki, Ohara)は、「若手作家の支援」「大原美術館の礎を築いた洋画家児島虎次郎が使用したアトリエの活用」「倉敷からの発信」を目指し、大原美術館が2005年度より実施しているアーティスト・イン・レジデンス事業です。
 公募により選出した作家が、最長三か月間倉敷に滞在し、児島虎次郎が活動の拠点とした無為村荘内のアトリエにて制作を行い、完成した作品を大原美術館にて公開します。 谷原菜摘子(たにはら なつこ)は、「ARKO2020」の公募により、招聘作家に選出されていましたが、COVID-19感染拡大の影響によって、ARKOは延期を余儀なくされていました。この度、「ARKO2023」として、ようやく谷原の滞在制作を実施し、その完成作を大原美術館の工芸館(棟方志功室)にて公開いたします。

招聘作家  
谷原菜摘子(たにはら なつこ)

1989年埼玉県生まれ。兵庫県在住。2021年に京都市立芸術大学美術研究科博士(後期)過程美術専攻修了。これまで2015年絹谷幸二賞、 2016年VOCA展 奨励賞、2018年京都市芸術新人賞、2020年咲くやこの花賞(美術部門)、2021年京都府文化賞奨励賞と受賞を重ね、個展・グループ展歴も多数。ベルベットを支持体に、油彩やアクリル絵具、さらにスパンコールや金属粉も用いて描画し、特異なイメージを表出する独自のスタイルで知られる。

制作

リサーチ 
 4月初旬の滞在当初、谷原は、吉備津神社、鬼ノ城、楯築遺跡など、吉備津彦命と温羅を焦点とし、また「岩」「崖」「竹」のモチーフを求めて吉備路(倉敷市、総社市)や鷲羽山(倉敷市)、王子ケ岳(玉野市)のリサーチを行った。 

制作開始
 リサーチから間を置かず、谷原は、ただちに「竹」と「岩」を主たるモチーフとした2点の紙作品を仕上げた。 そのうえで、今回のメインとなる3枚のパネル組作品の制作に取り掛かった。黒いビロードの上に、次第に姿を現すイメージ達。それは誰もが知る竹取物語とは異なる谷原流竹取物語であり、そのベースには雉や鯉に姿を変え、吉備津彦命と戦った鬼神温羅の物語が横たわっているという。 

ARKOの舞台 無為村荘とアトリエ

大原美術館の礎となるコレクションの収集に尽力したことでも知られる画家の児島虎次郎が、最初の渡欧から戻った1912年以降に拠点とした倉敷市酒津の邸宅。 自然豊かな敷地内には住居やアトリエが点在する。ARKOでは、明治神宮外苑にある聖徳記念絵画館へと献納する《対露宣戦布告御前会議》を制作するため、1927年に建設した延べ床面積約150㎡の大型アトリエを制作場所として使用する。

作品公開

会 期|2023年7月11日(火)~9月24日(日)  
    ※9月4日(月)、11日(月)は休館   

    9:00~17:00(16:30入館締切)

会 場|大原美術館 工芸館(棟方志功室)

 

入館料|大原美術館の通常入館料(下記)でご覧いただけます。

    一般:2,000円 高校・中学・小学生(18歳未満の方):500円

※大原美術館(本館、工芸・東洋館)の全ての展示場がご覧いただけます。分館は長期休館中です。

※小学生未満は無料です。

※団体料金はございません。

アーティストトーク

期 日|2023年7月15日(土)  
    14:00~15:00(終了予定)

 

会 場|大原美術館 工芸館(棟方志功室)

 

参加料|大原美術館の入館料のみでご参加いただけます。事前申し込みは不要です。現地にお集まりください。

主催等 

主催|     公益財団法人大原美術館
特別協力|一般財団法人クラレ財団

公益財団法人大原美術館

〒710-8575 岡山県倉敷市中央1-1-15

TEL: 086-422-0005  FAX:086-427-3677 

E-MAIL:info@ohara.or.jp